暑い日に清涼飲料水やジュースなどを飲むと気持ちが良いが、中に入っている砂糖の量を考えてから飲みましょう。糖分の摂りすぎにより血糖値が乱高下することで、興奮状態になったり(キレる)、不安感が出たり、頭痛、疲労感、睡眠障害、アトピーなどの皮膚炎を起こします。繰り返していると臓器の機能が破綻して、糖尿病に発展してしまいます。さて、色々な清涼飲料水について見て行きましょう。
コカ・コーラ(炭酸飲料)600ミリリットル入りのボトル1本に含まれる砂糖の量は65グラム。これは1口サイズのチョコロールケーキ5個分に相当する。ちなみにチョコロールケーキ1個に含まれる砂糖は13グラム。アイス・フレーバー・ラテ(コーヒー系)低脂肪乳を使い、好みのシロップで味付けしてもらった場合、グランデサイズ1杯に含まれる砂糖の量は28グラム。クリーム・ドーナツ2.5個分だ。 ドーナツ・アイス・キャラメルラテ(コーヒー系)470ミリリットル入り1杯に含まれる砂糖の量は37グラム。ちなみにクリスピー・クリーム・ドーナツの砂糖の量は1個につき約11グラムだ。 100%リンゴジュース450ミリリットル入りのボトル1本で砂糖49グラム。クッキーのオレオ10枚分に相当する。 果物の甘さは天然由来ではあるが、体の中に入ってしまえば白砂糖と大差はない。果物を丸ごと食べれば食物繊維のおかげで糖分の吸収はゆっくりになるものの、ジュースにしてしまうと食物繊維はほとんど残らない。 レモン・アイスティー(紅茶系)590ミリリットル入りのボトル1本で32グラム。小さなチョコレート(1個あたり砂糖2.5グラムを含む)12個分だ。などです。皆さん、太らないように気を付けて飲みましょう。
甘味料は太りやすく、血糖値をあげる。」に書きましたが、人工甘味料は良くないので、血糖をあげたり、例えばアスパラテームなどは脳障害児が生まれたり、うつ、精子減少など様々な副作用を起こすので、飲むことはお勧めではありません。
さらに非常に興味深いのは健康に良いと思われている野菜ジュースの一種にも5本分ぐらいのスティックシュガーが入っており、下の缶コーヒー4本よりも多いというのは意外な事実ではなかろうか。それから、スポーツ飲料や、薄々感づいていたことですが清涼飲料水などの糖分は尋常ではない。これほどまでの砂糖が体内に取り込まれていくことを想像すると、気がめいってしまうが事実、これを飲み干せば液体化した糖分が体内に取り込まれていくこととなります。
ジュースなどの糖分を多飲すると血糖値が上がります。そうすると膵臓のベータ細胞からインスリンが分泌され、血糖値を下げます。 一方、ストレスがかかったり、飢餓状態になると血糖を上昇させるホルモンが放出されます。血糖を上昇させるホルモンはグルカゴンや成長ホルモンなどと複数あります。ところが下げるホルモンは「インスリン」ただ1つしかありません。血糖値が上昇すると、インスリンの分泌が低下したり、インスリンの効きが悪くなります。いわゆるインスリン抵抗性の状態になり、膵臓が酷使されます。そうすると肥満になったり、糖尿病予備軍や糖尿病になったり、ペットボトル症候群やを起こしてきます。そして、動脈硬化が進行して、最後には、心臓病や脳梗塞や癌などに発展して行きます。病気にはなりたくないですよね
まとめますが、暑い日にジュースはとてもおいしいですね。私も時々飲みますが、ほどほどにしておきましょう。それから、コーヒーはブラックで飲みましょう。水分は水やお茶や砂糖分のない炭酸水(サンペレグリーノや南アルプスの天然水など)などが良いでしょう。
それから、前回の「人工甘味料は太りやすく、血糖値をあげる。」に書きましたが、人工甘味料は良くないので、血糖をあげたり、例えばアスパラテームなどは脳障害児が生まれたり、うつ、精子減少など様々な副作用を起こすので、飲むことはお勧めではありません。
以上、武蔵小杉徒歩2分の内科クリニック、一般内科、糖尿病内科の院長の布施純郎のお話でした。