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気ままなブログ

糖質制限1

糖質制限
糖質制限は食後の血糖値が急激に上がるのを防ぎ、血糖値の安定を目指す食事療法です。血糖値を下げるために分泌されるインスリンには、脂肪をため込む作用もあるため、減量にも効果があるとされています。
 糖質制限を勧めている山田悟・北里研究所病院糖尿病センター長は、長期的な安全性は完全には証明されていないと認めたうえで、「カロリー制限では無理な人を、どう救うのかという議論が必要」と二次的な食事療法として採用すべきだと訴えた。このような状況が実現したのは、糖尿病学会が出した糖質制限に対する提言の影響も大きい。糖質制限の歴史は100年近いが、糖尿病の食事療法はカロリー制限が主流で、異端視されてきた。しかし近年、減量や血糖値安定に効果があるとの報告が海外 で相次ぎ、2008年には米国糖尿病学会が食事療法の一つに認めた。また、宇都宮一典・慈恵医大教授は、「糖質制限は、実質的に総カロリー制限につながることが多い。カロリー制限が基本という考えは揺るがないが、食生活の変化や個人の好みにも柔軟に対応する必要がある」と話す。
  
糖質制限肉魚ok
 しかし、極端な制限は長期的な安全性などの証拠が不足しており「現時点では勧められない」と歯止めをかけた医師たちもいます。糖尿病学会の中心人物の一人である関西電力病院院長の清野裕医師は「人間には一日170gの糖が必要とされています。そのうちの120~130gは脳で消費され、30gは全身に酸素などを運ぶ赤血球のエネルギー源として消費されます。糖質は、生命を維持するために欠かせない栄養素なのです。糖質を制限してしまうと、代わりにタンパク質を構成しているアミノ酸を、肝臓が糖に作り変えるというシステムが働き始めます。タンパク質を糖に変えられるなら、肉を食べれば問題ないのではないかと思う方もいるでしょう。しかし、人体の維持に必要なエネルギーをタンパク質や脂質でまかなおうと思ったら、毎日大量の肉を食べなければなりません。数kgもの肉を毎日食べ続けることは現実的に不可能です。糖エネルギーが不足すると、それを補うために、体は自分の筋肉を分解してアミノ酸に変えていきます。結果、筋肉量がどんどん減っていってしまうのです。」と話す。ある男性の老人の糖尿病患者はご飯や麺類などの主食をいっさい抜き、肉をメインとするおかずで腹を満たす食事を続けた。その結果、1年半で9kgのダイエットに成功したのだが、体重が落ちれば身のこなしも軽くなるだろうと思っていました。ところが、次第に筋力が落ち、階段の上り下りが以前にまして苦しくなってしまったんです。そんなある日、庭の手入れをしていてトンと尻もちをついたら、それだけで尾てい骨が折れた。入院して検査をしたら、骨密度が65%しかない。骨粗鬆症です。尾てい骨の圧迫骨折もそれが原因ですと診断されました。このまま長期入院すると寝たきりになるという主治医の判断で、その患者は自宅療養に切り替えたが、いまだに足腰の筋力が戻らず、歩くことができないままである。
 もう一つ は、逆に(50~60%)より減らすこともありうると、一定の 理解を示したことだ。提言を検討しただが、学会が否定する「極端な制限」とはどれぐらいなのか、安全に減らせるとしたらどれぐらいかという基準は具体的に示されてはいません。
 結論として、私は、若年から、中年にかけての腎症などの合併症のない糖尿病患者には、患者の好みや病態に応じて、ゆるやかな糖質制限も良いのではないかと思います。特に肥満を合併する糖尿病患者では、血糖の減少だけでなく、体重も効果的に減少して、患者のはげみになると考えます。しかし、一日3食とも主食を食べない極端な糖質制限は良くないと考えます。その理由は、骨粗鬆症や筋肉量の低下によるADLの低下や腎機能障害の進行や糖分が不足し、脳に充分に糖分が行き渡らないことによる弊害なども考えられます。ですから、一日三食のうちの一食を糖質制限するゆるやかな糖質制限が良いのではないかと考えます。
武蔵小杉北口から徒歩1分の内科・糖尿病内科 小杉中央クリニックの院長の布施純郎のお話でした。

Posted by 武蔵小杉の内科|武蔵小杉駅1分の内科なら小杉中央クリニック at / 気ままなブログ