コカコーラや人工甘味料を使用した清涼飲料水やお菓子が増えていますが、それに関する話題です。
菓子や清涼飲料に広く使われているサッカリンなどの人工甘味料には、インスリンをわずかですが、上昇させる作用があります。
簡単に言うとインスリンは、膵臓から出る人体ほぼ唯一の血糖を下げるホルモンです。血糖を下げると同時に筋肉や肝臓に脂肪として取り込み太らせる作用があります。そして、血糖上昇によりインスリンは上昇されるので、カロリーほぼゼロの人工甘味料にはインスリンを上昇させる作用はないはずです。しかし、インスリンは上昇するのです。例えると、レモンを見ただけで、唾液がでるようなそんな反応だと思います。つまり、甘い味を口で味わった時点で、本当に血糖が上がる前にあらかじめ少しインスリンをあげておけば、本当に甘い砂糖が入ってきたときにスムーズに糖質カロリーを吸収して血糖を下げ、脂肪として貯蔵できるのです。つまり、人工甘味料を飲み続けると、太りやすいのです。他の報告では人工甘味料の一つのスクラロース自体は糖質ではないのだが、細胞のインスリン抵抗性を上げてしまい、細胞にブドウ糖が取り込まれるのを阻止してしまうらしい。そのため血液中のブドウ糖濃度が高いままになり、血糖値が上がってインスリン分泌量が増えてしまって糖尿病リスクがふえるということです。
また、人工甘味料は、代謝に関わる腸内細菌のバランスを崩して血糖値が下がりにくい状態にする作用があると するとイスラエルの研究チームが発表した。次に、同チームが400例弱のヒト集団において検討したところ、人工甘味料を長期間使用している人では空腹時血 糖の上昇がみられる率が高く、耐糖能異常の徴候がみられる率も高いことが分かった。追跡実験として、普段人工甘味料を使用していない7例に米国食品医薬品 局(FDA)が推奨する1日最大量のサッカリンを連続6日間摂取させたところ、4例で血糖値の上昇が認められた。Segal氏はこの結果について、「人工甘味料がこれほど多量に使用され、一般に安全とみなされている現状を鑑みれば、この結果は驚くべきものだった」と述べている。
それから、ダイエットタイプのコーラや食品等などに使われている人工甘味料のアスパラテームには、「清涼飲料水などに使われているノンカロリー人工甘味料で”元気な精子”が減る」こんなショッキングな実験結果が日本薬学会で発表されました。それだけではなく、研究者は(1)ポリープの発生。(2)目に奇形(統計的にも有意差)。(3)体重減少(多くの実験で確認)。(4)骨格が異常になる。(5) 内蔵異常(肝臓、心臓、胃、副腎などが肥大する。)6)脳内伝達物質に変化が起こり、「うつ」を引き起こす。(7)脳障害児(妊婦がとると生まれる恐れがある。(8)分解毒物性の不安があげられている。また、長期間使用してどうなるかはまだ、あまり報告がありません。とても恐い副作用ですね。
人工甘味料に関して、米国糖尿病協会(ADA)のJudy Wylie-Rosette氏は、「この結果は、人工甘味料が万能ではないというADAの立場を支持するものだ」とコメント。十分に考慮して利用するのでない限り、人工甘味料にさほどの便益はないとして、「砂糖入り飲料を飲むよりは人工甘味料入りの飲料の方が明らかに良いが、のどの渇きを癒す最良の選択肢はやはり水だ」と付言しています。私の考えとしてもインスリンをわずかですが、上昇させ、腸内細菌のバランスを崩して血糖値が下がりにくい状態にします。また、砂糖の味は麻薬であり、くせになります。皆様も、チョコレートを少し食べようと思って1枚全部食べてしまうことがあるでしょう。人工甘味料はあまり取るのは止めて、甘いものを食べないとすまないような食習慣は止めましょう。水分は水やお茶や砂糖分のない炭酸水(サンペレグリーノや南アルプスの天然水など)などが良いでしょう。しかし、ペットボトルのお茶や麦茶は添加物が入っており、別の意味で良く有りません。これについては機会があれば、触れるつもりです。
武蔵小杉徒歩2分の内科クリニック、一般内科、糖尿病内科の院長の
布施純郎からのお話でした。