福島でのEMによる放射能の除染
2011年3月11日に東日本を襲った大震災は、津波による甚大な被害と原発事故による放射能汚染問題が日本国内はもとより全世界に大きなショックを与えた。今回は放射能汚染問題にEM技術を活用して除染に取り組む福島県内の拠点がいくつかあります。その一つを紹介します。その場所は福島県田村市都路町古道(ふるみち)地区で福島第一原子力発電所から西に約20kmに位置し、豊かな自然が拡がり緑が眩しく感じる場所ながら、その当時の線量計は今でも0.5μSv/h以上を示していました。2012年の4月1日に“警戒区域”が解除され、やっとそこは人の往来は可能になりました。そこで今泉智氏と米倉金喜氏はEMによる除染活動を独自に進めているのです。今泉さんのところに私が2013年の4月に伺いました。写真左は、左が今泉さん、中央が私で、右が米倉さんです。
今泉氏は震災で降積った放射能を測定した結果、EM堆肥の上が他に比べ“極めて低い線量”であることに気付き、EMによる徹底した除染を進める決意した。そこで、まずキノコ栽培場(坪井 満氏所有)を無償で借受け、暖房装置の付いたEM培養棟に改修し、更に運搬車や散布装置の導入等、個人でここまで出来るのかとびっくりする程の規模のものを作り上げたのです。除染対象区域は32ヘクタールで東京ドームの約7倍の広さ。巾5m程の道(長さ1600m)の両脇(片脇100m)の除染活動が本格化したのは、今年5月になってからですが、明らかに効果が出始めています。トラックに3トンタンクを積載し、消防用ポンプから供給されるEM活性液の3倍希釈液は2基の専用散布ガンに送られ、約30分で散布が終了する。これを1日に5回繰り返すのだそうです。
田村市都路町バックヤードのEM培養棟にはEM1次培養タンク(1トンX2基)、EM2次培養タンク(1トンX30基)がありバックをしっかりと固めてます。写真右がそのタンクです。実際の散布作業に立会い、散布体験もさせていただいました。ホースは想像以上に重く大変でした。今泉氏は、「優しくキーンと張り詰めるような自然を取り戻すまで続ける」と穏やかな表情ながらも再び闘志を口にされていました。頑張って欲しいですね。この取材から、はや約2年が経ちました。
EMの友人のEM柴田農園の柴田さんが最近ここを訪れたそうですので、ここからは、柴田さんのお話しです。
この右の写真のタンクはは福島第一原発から20キロ圏内にある田村市都路地区に住む今泉さん所有のものです。避難指示解除準備区域でありながら(今年4月に解除)安心した生活が取り戻せるよう避難せず、もちろん国の除染(移染)を断りEMでの除染活動をしています。先日行われた環境省の調査によると、国のやっている除染では期待通りの放射線量までには下がらないにも関わらず国の除染をしていないこの地域だけ極端に下がっていて首をかしげているとのこと。しかしEMでの効果は環境省は認めません。EMでの除染の良い所は、除染で出た廃棄物がないので仮置き場などの心配もありません。なによりも放射能だけでなく、環境も健康にも良く海も川も綺麗になる。そして大量にEMが散布された田畑ではもちろん良質のお米や野菜ができます。またどこも均一に下がり、地上より、地表の方が低いのも大きな特徴です。今泉さんのところは昨年からお米作りを再開し、とてもおいしい有機栽培のお米が収穫されています。もちろん放射能不検出です。先日お伺いしたときは、すでに0.2μSv/hを下回っていました。環境省の方、EMを認めたくない気持ちはわかります、でもいつまでも土をどけている場合ではないでしょう。もっと素直になれないかなぁ。
私も同感です。政府のやっている除染作業は効果がありません。ゼネコンが儲かるだけです。山や森から再び放射能が風で飛んできて、すぐに放射線量が上がってしまいます。EMの効果は周りにも影響して川や地域全体の放射能を低下させます。ぜひ政府にEMによる除染を認めさせたいです。
武蔵小杉徒歩2分の内科クリニック、一般内科、糖尿病内科の院長の布施純郎からのお話でした。