インナーチャイルドとは、「内なる子ども」と訳されます。心の中に住んでいるこどもの自分のことです。です。詳しく、具体的に話すと、「子供の頃の記憶や感情」を指すようで、主にネガティブな記憶やそれに伴う感情(親に怒られた、友達にいじめられた、さみしかった、つらかった、孤独を感じた等)などが心のなかに残っているものです。その子供のころの負の感情を抑えつけたままでいて、わたしたちが大人になります。この抑えられた負の感情が癒やされないままだと、人生がうまくいかなくなるのです。ネガティブな記憶やそれに伴う感情はその後の人生に影響を与えます。だから、インナーチャイルドを癒やしましょう!というのが、一般的な考えのようです。前置きが長くなりましたが、今日は、母と娘の異常な関係に対するお話です。
<配偶者よりも母親との関係が女性に鬱症状を引き起こすという新研究>
娘の幸せに嫉妬する母親は多く、その対象は主に長女に向かいます。娘として見るのではなく、ライバルになってしまいます。その一番の原因は母親の人間性が未熟だからです。娘が幸せになるには、いかに母親に理解してもらうかではなく、精神的に母親からいかに自立するかが課題です。
特に幼児期の母からの虐待は、インナーチャイルドの傷として心に残ります。インナーチャイルドを癒さないとその症状は、実家を出て、独立してからも、結婚してからも長く続きます。こういう問題は、精神科薬でもカウンセリングでも治りません。
以下の記事はアイオワ州立大学のものです。
母娘の関係は難しい。特に娘が10代だと、厄介なことになる。
「休みたいから診断書をください」
娘が成人すれば解決すると思うかもしれない。だが最近の研究によれば、娘は中年になっても母親の存在からストレスを感じており、これが鬱症状の原因になる可能性もある。
この研究は、アイオワ州立大学のミーガン・ギリガン率いるチームが、配偶者やきょうだい、母親との衝突と鬱との関係を調べたものだ。別の長期研究の資料を使いながら、254家族の成人した子供495人の鬱症状を調査。さらに調査対象者と家族の衝突について調べた。
その結果、配偶者との衝突は予想に反し、他の関係に比べて鬱症状に影響を及ぼす度合いが大きくなかった。さらに女性は男性よりも、母親との衝突に関連して鬱症状に苦しむケースが多かった。衝突の捉え方が男女で異なることを示唆している。
「母親は息子より、娘との関係に大きな期待を寄せている」と、ギリガンは言う。娘にとって母親の存在は癒やしであると同時に、悩みの種でもあり続けるのだろう。
布施のまとめ、皆さん、インナーチャイルドなど、私は関係無いと思っておられるでしょうか? 全ての皆さんは、多く無くとも、インナーチャイルドに傷を持っています。インナーチャイルドだけで無く、過去生から持ってくる傷もあるそうです。
子どもの頃は、母に気に入ってもらうために一生懸命いい子になろうとしたり、また、成長するにつれて反発心が出て、反抗期になったりします。マザコンの息子もいて、男でも問題となる母息子関係も多いですが、男は大人になると母親と一定の距離を取ることが多く、深い問題にならないことが多いです。
しかし、母と娘は大人になっても距離が近く問題となる場合があります。そして、仲良しの母娘であれば「依存」する傾向があったり、逆に仲が悪い母娘であれば「自己否定」が出てきたりすることもあります。困った人は、ヒーリングやカウンセリングなどで、軽快することもあります。ですから、親子の問題は、人類にとって、永遠の課題なのでしょう。
小杉中央クリニックは、武蔵小杉駅北口から、徒歩1分の内科のクリニックです。糖尿病や高脂血症などの西洋医学のみならず、薬を極力控える自然医療やアレルギー外来も始めました。アレルギーや難病、薬を減らしたい方などもご相談ください。親身になって、治療を考えて行きます。 よろしくお願いいたします。 院長 布施純郎
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