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気ままなブログ

PM2.5は危険です。

今日のお話はPM2.5についてです。PM2.5はParticulate Matter 2.5の略で、直径が2.5μm以下の超微粒子のことを言います。なぜこのサイズが問題になるかというと、ちょうど気管支や肺に沈着する大きさだからです。また、PM2.5は、そのサイズの喘息や気管支炎や肺がんの原因になります。PM2.5の代表として挙げられるのがディーゼル排気粒子で、0.1~0.3μmの大きさです。喘息の1つの原因にもなっています。

PM2.5の最大の原因は、石炭である。中国の石炭は露天掘りで掘れるためコストが安く、今や中国が世界の石炭の30%を生産し、世界の50%を消費している。
中でも石炭火力発電所は200基以上あり、毎週1基以上が建設されている。WHOによれば、喫煙なども含む大気汚染の死者は世界で年間320万人に上るが、中でも最大の汚染源は石炭であり、その死亡率は(エネルギー量あたり)少なくとも原子力の500倍は大きい。特に中国の大気汚染は世界最悪であり、地球全体の脅威だと強く警告している。中国政府は「今まで世界を汚染してきたのは欧米諸国だ」と、こうした批判に反発しているが、国民からインターネットなどで強い抗議の声が上がり、北京や 上海からオフィスを撤去する海外企業が増えたため、環境対策を真剣に検討し始めた。
ただ多くの石炭火力発電所は地方政府や国有企業が経営しているため、規制は甘くなりがちで、今のところほとんど見るべき効果は上がっていない。石炭火力発電所を止めて、原発をなどと時代錯誤の人がいる。しかし、我々は新しい エネルギーを作り出すように世界を構築してゆかなければならない。

ところで、中国北部ではここ数日にわたり広範囲が分厚いスモッグに覆われ、首都北京を取り囲むように位置する河北省では10日、大気汚染物質「PM2.5(微小粒子状物質)」の濃度が1立方メートル当たり500マイクログラムを超えた。
 
さて、日本では今月はPM2.5の濃度は高くありませんのであまり影響はないと思いますが、風向きにより、日本にもものすごいPM2.5が飛んで来る事があります。中国から飛散されている『PM2.5』と『黄砂』は、 偏西風により九州を中心とした西日本へ運ばれてきます。黄砂の被害が大きい時期は中国の砂漠が乾燥している時期の2月~4月です。そして、今年の2月のPM2.5はすごく高くなりました。

また、国立環境研究所は、2013年1月から2月初めにかけて日本各地において観測されたPM2.5の高濃度現象を、現時点で入手可能な観測データとシミュレーションモデルをもとに調べ、その結果、全国の一般環境大気測定局における環境基準値超過日数(1日平均値35μg/m3を 超過した日数)は16日であったこと、西日本で広域的に濃度が上昇し九州西端の離島でも高濃度が観測されたこと、観測とシミュレーションモデルの結果を総合すると越境大気汚染が影響していた可能性が高いこと、大都市圏では越境汚染と都市汚染が重合して濃度が上昇した可能性があること等がわかりました。夏場は太平洋気圧のおかげで偏西風が吹かないためPM2.5の(PM2.5とは)飛散量はないことが予想されています。しかし、それ以外の季節は年中、日本へ飛来する可能性があります。
 
ところで、10月11日、北京でアルゼンチンとブラジルのサッカーの試合がありました。アルゼンチンFWメッシは練習中に手で鼻や口を覆って何度も動きを止め、最後は 早退しました。中国北部のPM2.5はひどすぎます。

さて、高度成長期の1960年代から70年代の日本ですが、空が今の中国のように汚染され、PM2.5はものすごく高かったと考えられます。しかし、その当時には、PM2.5を計る機械はありませんでした。今はその当時に比べるとだいぶ、きれいになっています。環境の改善を日本の技術を貸して、手助けしてほしいですね。

 日本の皆さんもPM2.5に興味を持って下さい。いあまりPM2.5の高い日は外出を控えたり、マスクをする必要がありますね。

 以上、武蔵小杉徒歩2分の内科クリニック、一般内科、糖尿病内科の院長の布施純郎のお話でした。

Posted by 武蔵小杉の内科|武蔵小杉駅1分の内科なら小杉中央クリニック at / 気ままなブログ