MENU
気ままなブログ

大学病院の激務と東京医大問題について

 

私の意見はどちらかと言うと、一般的に女性差別反対派です。しかし、東京医大問題には一言言わせていただきます。これは、2018年8月10日の記事の再掲載です。

少し昔の話ですが、大学病院の外科の1年目の先生だと、1年で休みがたった4-5日だと言う話も聞きます。今は新研修医制度もあり、大学に残らずに一般病院に就職される方も多いと聞いています。大学病院は常にマンパワー不足なので、医師たちが根性で頑張って病院を支えている現状があります。

私が大学病院にいて当直の時は、朝9時から勤務で、当直が週1回くらいであります。当直で救急車が、続くとほとんど眠れません。次の日も日常勤務があり、夕方の19時か20時にならないと家に帰れません。それで体の疲れはなかなか取れません。

さらに、内科医も外科医も他の科も重症患者を抱えると2-3日家に帰れないのはザラです。例え、帰れても、患者のことが心配で眠れないことは良くあります。大学病院の医師の勤務はストレスと疲労でいっぱいです。

また、私の知っている回りで3人くらい男性医師が過労死しています。女性だと大変で、外科医などになりたがらなく、眼科とか、皮膚科を希望される場合も多いです。これは仕方ありません。ですので東京医大の考えも良く分かります。

本来は医師をもう少し増やすべきですが、国は医療費を抑制方針のため医師を増やせません。これは単なる性差別の問題ではなく、大学病院などの医師不足と過剰勤務、へき地の医師不足の問題もからんでいると思います。医師の立場から見るととても難しい問題です。

さて、それついて、東京医科大学が女子受験生の点数を一律に減点していた問題について、私の聖マリアンナと桐蔭学園の後輩の女医でタレントの西川史子氏が2018年8月5日放送の「サンデー・ジャポン」(TBS系)の中でこう話しています。

■成績順でとると「女性ばっかりに」

読売新聞などの報道によると、東京医科大では2011年ごろから入試で女子受験生の得点を一律に減点し、女子の合格者数を抑制。女子は結婚や出産を機に離職することが多く、系列病院の医師不足を回避するためだったというが、受験生に一切知らされずに行われていた「不公平な操作」は大きな議論、そして批判を呼んでいる。

この問題を取り上げた5日の「サンジャポ」では、現役の医師である西川氏に意見を求めた。

すると、西川氏は開口一番に「当たり前です」とキッパリ。さらに「(東京医科大に)限らないです。全部がそうです」と、他の医大でも同様の操作が行われていると指摘した。

ただ、西川氏自身はこうした操作を必ずしも問題視しているわけではないようで、こう続ける。

「(成績順で)上からとっていったら女性ばっかりになっちゃうんですよ。女の子の方が優秀なので。(そうすると)眼科医、皮膚科医だらけになっちゃうんですよ。世の中が」

「重たい人の股関節脱臼を背負えるかっていったら、女性は無理。(女性は)外科医は少ない。やっぱり外科医になってくれるような男手が必要。お腹が大きくて手術はできないんですよ」

「女性と男性の比率はちゃんと考えてないといけない」

厚生労働省の「医師・歯科医師・薬剤師調査」(2016年度)で主な診療科の構成割合を性別でみてみると(臨床研修医を除く)、女性では「内科」(15.5%)が最も多く、「小児科」(9.0%)、「眼科」(7.8%)と続く。西川氏が指摘した「皮膚科」も4番目に多い(6.7%)。

一方、男性では「内科」(21.2%)、「整形外科」(8.4%)、「外科」(5.6%)の順。女性の「外科」は1.3%だった。

女子受験生の減点を「当たり前」だとする発言には周囲から驚きの声も上がったが、西川氏はそうした医療現場の現状を考慮した上で、

「だから女性と男性の比率はちゃんと考えてないといけない。男性ができることと女性ができることって違うから、それは(合格者の)比率として違っても仕方がない」

と、西川先生は一定の理解を示した。

 

布施のまとめ。医師1人を育てるには多額の税金が使われています。これは男女差別問題だけでなく、医師の激務の改善や医師が不足している科やへき地への医師の派遣などの課題を含んでいます。

さらに日本人の意識改革も大事です。ほとんどの病気は、食べ過ぎから来ています。玄米、酵素食、和食を中心として、腸内環境を整えればかなり健康になります。また、多くの日本人は医師に依存していますが、健康は自分で管理することを理解して欲しいです。みんなで健康になり、がんも無くなり、医師が今の半分しか必要無くなる世界を希望します。そうすれば、医師の増員は必要ありません。

医師や国民の意識が変わり予防医学が大きくなれば、そこで女性医師も働きやすくなります。

 

Tags: ,

Posted by 武蔵小杉の内科|武蔵小杉駅1分の内科なら小杉中央クリニック at / 気ままなブログ